プロジェクト2022





プロジェクト2022を振り返る


今年は、2つのことに頭を奪われていたと言ってもよいだろう
年初に考えた1)と3)である
それができたので、今年は良しとしなければならないだろう
以下、個別に振り返っておきたい


1)免疫に関する省察の最終版を作成する

6月に最終版を書き終え、10月から編集者との校正作業を始め、初校ゲラの校正を12月に終えることができた
これからゲラの校正に入るところである
タイトルはまだ決まっていないが、来春にはみすず書房から刊行される予定である
刊行の暁には、ご批判をいただければ幸いである

 2)免疫に関する省察の跡を振り返る

上記原稿を何度も読み返す校正作業が、免疫についての省察を振り返ることに繋がった
その結果、いくつかの新しい思索の種を発見することができた
来年以降の営みの参考になることを期待したい

3)『パリから見えるこの世界』についてのメタエッセイを纏める

今年は、エッセイシリーズ最後の2回を終えた

 (104)「科学と宗教」を考えるためのメモランダム 医学のあゆみ(2022.1.8)280(2): 184-187, 2022
 (105)「人類の遺産に分け入る旅」を超えて 医学のあゆみ(2022.3.12)280(11): 1200-1203, 2022

このシリーズを纏めるプロジェクトは、『免疫学者のパリ心景――新しい「知のエティック」を求めて』として結実し、6月に医歯薬出版から刊行された
是非お読みいただければ幸いである

 4)科学と神学について考察を始める

時間の関係でこのテーマについては手を付けることができなかった
当面の間、そっとしておくことにしたい

 5)マインドファイルの作成を継続する

年のはじめから始めたのだが、目の前のプロジェクトに割かれる時間が増え、続けることができなくなった
これは期限を決めない営みとして捉え直すことにしたい

 6)カフェとフォーラムを再開する

春の再開は叶わなかったが、秋に3年振りに開催することができたのは幸いであった

 第15回サイファイ・カフェSHE(2022年10月5日):パスツールのやったことを振り返る

 第8回カフェフィロPAWL+第6回ベルクソン・カフェ(2022年9月28日):アラン・バディウの幸福論を読む

 第7回サイファイ・フォーラムFPSS(2022年10月1日)
  矢倉英隆:シリーズ「科学と哲学」① ソクラテス以前の哲学者
  渡邊正孝:変性意識と無意識
  岩永勇二:『免疫学者のパリ心景』発刊記念トークセッション!

 第8回サイファイ・カフェSHE札幌:『免疫学者のパリ心景』を語り合う

来年は年3回の開催を目指している
皆様の参加をお待ちしております

7)今年は日常としていろいろな人を読むことになった

これは当初考えていなかったが、不思議と継続することができた
読んできたのは、マルセル・コンシュ、ハイデガー、シェリング、ヒラリー・パットナム、ゲーテ、メチニコフ、コリングウッド、プラトンなど
来年もこの営みは継続したい

(2022年12月28日)




プロジェクト2022

今年は以下のテーマを中心に追求する予定である

1)免疫に関する省察の最終版を作成する
2)免疫に関する省察の跡を振り返る
3)『パリから見えるこの世界』についてのメタエッセイを纏める
4)科学と神学について考察を始める
5)マインドファイルの作成を継続する
6)カフェとフォーラムを再開する

(2022年1月1日)