4.9.14

訪問ありがとうございます




当研究所は、科学と哲学の普及、科学の成果の哲学的研究、「生き方としての哲学」の研究、日仏文化交流の促進を通して、自然と人間存在の理解、そして自らの存在の変容を目指し、双方向の交流を行っております。研究所の活動に対するご理解、ならびにご協力をよろしくお願いいたします。

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春のカフェ/フォーラムのご案内

春のカフェ/フォーラムを以下の要領で開催いたします
興味をお持ちの皆様の参加をお待ちしております


◉ 2024年 3月6日(水)
テーマ: J・F・マッテイの『古代思想』を読む(2)


◉ 2024年3月9日(土)
プログラム:
 ① 矢倉英隆: シリーズ「科学と哲学」-5
 ② 木村俊範: 日本のテクノロジーには哲学が無かったのか、置き忘れたのか?
  <ディスカッション・セッション>
 ③ 佐賀徹雄: 社会のための科学について考えること――元工学研究者の問い
 ④ フォーカス・ディスカッション<1> 「進歩」について考える


◉ 2024年3月12日(火)
テーマ: スピノザと共に「知性改善」を考える


◉ 2024年3月14日(木)
テーマ: 意識研究では何が問題になっているのか


◉ 2024年4月6日(土)
テーマ: プラトン哲学からものの見方、生き方を考える



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 サイファイ研究所ISHE設立10周年にあたって


最初に、これまで当研究所の活動にご理解とご協力をいただきましたことに謝意を表したいと思います。誠にありがとうございました。その力に支えられることがなければ、ここまで活動を続けることはできませんでした。その意味で、この活動もまた、奇跡のようなものだったと考えております。

サイファイ研究所ISHEは、科学と哲学の研究と普及、自然と人間存在の理解、そのことを通しての自らの変容をミッションとする場として2013年に設立されました。その源となる、哲学と歴史から科学を考える試みであるサイファイカフェSHEは、2011年11月に産声を上げました。その時から数えると、12年が経過したことになります。その後、サイファイカフェSHEは札幌でも始まり、さらに、生き方としての哲学カフェPAWL(Philosophy As a Way of Life)、フランス語を読んで哲学するカフェ(ベルクソンカフェ)、科学者による科学者のための議論の場としてのサイファイフォーラムFPSS(Forum of Philosophy of Science for Scientists)が加わり、現在に至っています。

この10年あまりの間に、多くの方の参加を得ていろいろなテーマについて議論してきました。これからその範囲をどんどん広げるというやり方もあると思いますが、我々の思考がいろいろなテーマの上を飛んでいくことになり、深まりを欠くようになるのではないかとも危惧しております。哲学は知識ではないと言われます。博識ということは決して誉め言葉にはならないのです。ということで、対象を大きく動かすことをせず、これまでに扱ってきた問題の中にあるテーマについて時間をかけて深掘りする(=ゆっくり、じっくり考える)という方向性もあるのではないかと考えるようになりました。今後はこのような方向性も取り入れながら歩むことにしたいと思います。

これからもサイファイ研究所ISHEの活動にご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。


サイファイ研究所ISHE 代表
矢倉英隆

(2023年11月22日)


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