サイファイ研のミッション





サイファイ研究所ISHEは、次の5つのミッションを掲げています。ミッション(5)を最終目標として、(1)~(4)を進める予定です。

(1) 科学と哲学の普及
(2) 科学の成果の哲学的研究
(3) 「生き方としての哲学」の研究
(4) 日仏文化交流の促進
(5) 自然と人間存在の理解、そして自らの存在の変容


The missions of the Institute for Science and Human Existence (ISHE) are:

(1) to popularize science and philosophy,
(2) to study scientific problems from the philosophical and metaphysical point of view, 
(3) to research on the philosophy as a way of life
(4) to promote cultural exchange between France and Japan, and
(5) to reach an understanding of nature and human existence, and eventually to transform our own existence. 



Les missions de  l'Institut pour la science et l'existence humaine (ISEH) sont:

(1) de vulgariser la science et la philosophie,
(2) d'étudier des problèmes scientifiques du point de vue philosophique et métaphysique,
(3) de rechercher la philosophie comme manière de vivre
(4) de favoriser des échanges culturels entre la France et le Japon, et
(5) d'atteindre une compréhension de la nature et l'existence humaine, et finalement de transformer notre propre existence.



(2015年11月23日) 
 (2016年1月13日改訂)
(2016年11月10日改訂)




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「サイファイ研究所 ISHE」の設立趣旨

201111月、「『科学から人間を考える』試み」と名付けた科学の成果を哲学的・歴史的視点から見直すための語りの場を始めました(SHEの趣旨)。その後、20133月の第5回試みから「サイファイ・カフェ(Sci-Phi CafeSHEと名を改めて継続しています。

この試みでは出発点を科学に定めましたが、もう一つのやり方として哲学の蓄積から人間に迫る方向性を組み込んでもよいのではないかと考えるようになりまし た。哲学には大きく二つの流れがあると思います。一つは大学での哲学、体系の構築を目指す理性に依存する哲学です。これに対して、生きることに直結する哲 学があります。新たな試みとして、後者の生きることに関わる哲学を中心に人間を考え、語り合う場を設けることを考えています。それが「生き方としての哲学」を語るカフェフィロ・ポール(PAWLです。 

PAWLとは、わたしが将来を模索していた2006パリのリブレリーで出会ったピエール・アドーPierre Hadot, 1922-2010という古代哲学の専門家が書いた生き方としての哲学の英訳 Philosophy As a Way of Life の頭文字になります。この本については、以前にこの場でも取り上げています。


今回、カフェSHEとカフェPAWLの試みを包括する場として科学から人間を考えるサイファイ研究所 ISHEInstitute for Science & Human Existence)」を設けることにしました。英語名の日本語訳は「科学と人間存在研究所」となり、その略称は I for SHE「彼女のためのわたし」となります。この場で扱う領域が、フランス語で言えばすべて女性名詞に対応していることも嬉しく感じています。それは、科学la Science、医学(la Médecine)、哲学la Philosophie、歴史l’Histoire)、宗教la Religion などであり、この場が目指す遥か彼方にある人間存在l’Existence humaineも例外ではありません


この場では、単に知識を集めて並べるだけで満足して終わるのではなく、それらの知識を関連付けながら組み合わせ、さらに人類の遺産の中に眠る他の知識との新たな繋がりを求めることにより、新しい知の塊を創り出す過程に重点を置きます。このような営みがこれから益々必要になると感じたからになります。

このような趣旨をご理解いただき、これからもご支援、ご協力いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


(2013年9月26日) 
 (2014年7月1日改訂)
(2014年10月3日改訂)



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「サイファイ・カフェSHE」の趣旨


医学・生命科学の研究を終え、2007年からパリ大学で科学哲学を学びながら科学という営み、自らの研究活動、そして日本を取り巻く状況について考える中で、一つの大きな問題に気付くことになりました。

それは、科学という人類の営みを支えきた精神活動(科学精神と言うべきもの)に対する理解が充分になされていないのではないかという点でした。目に見えるものの背後にあり、立ち止まり、意識しなければ人間の目にはなかなか届かない ものを理解しようとする視点の欠如にも繋がるものです。

そして、その欠如は科学に留まらず、日本のあらゆる分野に共通に見られる特徴ではないかと考えるようになりました。それを一言で言えば、ものごとの根源に還り、大きな枠組みの中に入れ直して考えるという哲学的態度の欠如になるのではないでしょうか。そのために、わたしたちは随分と不利益を被ってきたように 見えます。

このような認識の下、科学という営みを哲学や歴史などの視点から見直し、そこで得られた考え方をどのようにわたしたちの生活に取り入れていくのか、そして最終的には人間とは?という究極の問題について共に考える場を設けることにしました。

具体的には、体系的なメニューを「勉強」するのではなく、講師の私的なプリズムを通して観た世界、謂わば体を伴った主観的な世界を提示しながら進むというやり方を採ります。その際、提示された世界から拡がるイメージを各自が中に取り込み、考え、観想する過程で化学反応が起こることを願っています。その反応は現場で起こることがあるかもしれません。あるいは、終了後に配布される使用スライドを反芻する中から生まれることもあるかもしれません。そして、このような試みを継続することにより、一つの大きな像が結ばれ、それを観ることで各自が変容することになれば素晴らしいと考えています。それは変容することこそ生きることを意味しているとも言えるからです。

このような趣旨にご理解をいただき、この試みにお気軽に参加していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

(2011年8月16日)
(2011年11月27日改訂)



(2016年5月19日)