第2章 この旅で出会った哲学者とその哲学
● ハイデッガー、あるいは死に向かう生物としての人間(pp.67-73)
● ディオゲネスという異形の哲学者(pp.93-99)
● エピクテトスとマルクス・アウレリウス、あるいは現代に生きるストア哲学(pp.107-113)
● COLUMN 2 二つの闇の間の閃光(pp.154-155)
初回に引きつづき、今回も著者である矢倉先生に朗読をお願いし、著者の「声と身体」を媒介にしたライブ感に富む読書体験となることを期待したい。
目をつむりながらでも読むことができるのは、朗読会の醍醐味と言えるが、前回の朗読の際に私が感じたことは、著者ではなくあたかも書物それ自体が語っているかのように聞こえるという驚愕の経験であった。書物とはまさに精神と物質の統一体であり、この両者がぶつかり溶け合った容器だと改めて気付いた次第である。
さて今回は哲学者篇からの朗読である。哲学へ踏み出した著者の静かで力強い,真水のような透き通った「心景」が随所に感じ取れる箇所だと確信する。
今宵のまた再びの読み直し、語り直しの体験が本書との予想もしていなかったような 、思いがけない“約束された出遭い”となることを願って――。
第1章 なぜフランスで哲学だったのか
● フランス語との遭遇(pp. 4-6)
● 抱えていた実存的問い(pp. 6-10)
● 刻印を残した二人の哲学者: ピエール・アドーとマルセル・コンシュ(pp. 24-33)
第2章 この旅で出会った哲学者とその哲学
● ハイデッガー、あるいは死に向かう生物としての人間(pp. 67-73)
● アリストテレスの「エネルゲイア」とジュリアン・バーバーの「時間」(pp. 82-87)
章立て
第1章 なぜフランスで哲学だったのか
第2章 この旅で出会った哲学者とその哲学
第4章 科学と哲学の創造的関係を求めて
本書は科学と哲学から出発して、この世界、この人生と深く関わる大きな全体についての思索の書になっています。
それが「希望の書」になることを願っています。
是非、お手に取ってお読みいただければ幸いです。
(2022.5.21)
「ポストコロナ時代を生き抜くためのエスプリに満ちた極上のリベラルアーツ・エッセイ。著者の静謐で流麗な文章は、読む者の心を捉えて離さない」
(紀伊國屋書店 教育と研究の未来)
「本書を読み終わると、これまでと違った自分を見つめなおしていることに気づくと確信する」
(木村彰方、東京医科歯科大学副学長)
「日本には哲学は存在しないとまでいわれるなか、2013 年著者が代表するサイファイ研究所 ISHE での知識挑戦を開始、本書をもとに日本思想史に金字塔を打ち立てるものと見てよいだろう」
(深津 亮、埼玉医科大学総合医療センター)
「読者の人生に大きなインパクトを与える叡智の書」
(武田 昭、国際医療福祉大学病院、聖路加国際病院)
「感動した。・・・著者の哲学への傾倒ぶりには圧倒された」
(コアラ)